★平成25年1月に公表された「介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する検討会」の「中間的な整理」(取りまとめ)では、研修がより実践的となるよう演習に重点を置くことや、選択制となっている「認知症」「リハビリテーション」「看護」「福祉用具」といった課目を必修化することが指摘されています。
これを受け、平成18年度から実施されている現行カリキュラムや実施方法の見直しが行われることになりました。
★見直しの対象は、「介護支援専門員実務研修」、「介護支援専門員実務従事者基礎研修」「介護支援専門員専門(更新)研修」「主任介護支援専門員研修」の4つです。
このうち、「実務研修」と「実務従事者基礎研修」は統合され、計87時間となる予定です。
また、主任介護支援専門員の更新制導入に伴い、「主任介護支援専門員更新研修」のカリキュラム検討も行われました。
★「専門研修I」は、認知症、リハビリテーション、看護、福祉用具などに関する専門的な知識を学ぶとともに、その知識を活用したケアマネジメントの展開技術を学ぶため、「ケアマネジメント演習」等の課目が新設されます。
これまでは講義中心、課目選択制を見直し、演習を中心とした内容としつつ全ての課目を必修化にして、計56時間となる予定です。
★「専門研修II」は、居宅と施設に分けることなく、受講者が担当している事例等を用いて演習を行う「ケアマネジメントの実践事例の研究及び発表」の課目が新設され、計32時間となる予定です。
★「主任介護支援専門員研修」は、事業所内や地域の介護支援専門員に対する人材育成の方法等を習得できるようになるために、「人事・経営管理」を「人材育成と業務管理」に課目名を変更するとともに、内容の見直しも行われています。
また、地域包括ケアシステムの構築に向けた地域づくりが実践できるよう、「ケアマネジメントに必要な医療との連携及び多職種協働の実現」の課目が新設され、計70時間となる予定です。
さらに、受講要件として地域づくりへの参画といった経験などが求められるようになります。
※平成25年度老人保健健康増進等事業「主任介護支援専門員の研修制度に関する調査研究事業」は、当協会が実施しています。
★見直し後の研修課程について、3月22日までパブリックコメントが実施されています。
パブコメ終了後、速やかに関連告示・関連通知が発出される予定です。
平成26年度は新カリキュラムに以降するための準備期間、施行は平成27年4月に予定されています。
★↓パブリックコメントはこちらから(電子政府の総合窓口イーガブ)
「厚生労働大臣が定める介護支援専門員等に係る研修の基準の一部改正(案)」
(実務研修、専門研修(I)、専門研修(II)カリキュラム)
「介護保険法施行令第三十七条の十五第二項に規定する厚生労働大臣が定める基準の一部改正(案)に関する意見募集について」主任介護支援専門員研修カリキュラム)